宮崎駿映画の最新作「風立ちぬ」に賛否両論!
この7月に公開された宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」がいま、賛否両論の話題の的となっている。
NPO法人「日本禁煙学会」は8月14日、同映画の喫煙シーンが未成年に与える影響が大きいとして、スタジオジブリに対し、タバコの描写に配慮してほしいという要望書を提出した。それを受けて15日には、「愛煙家団体」から報道各社に対して、反論コメントが送られることとなった。
タバコをめぐって場外乱闘!?
日本禁煙学会は、問題のタバコシーンに対して、多数のメディアによるタバコの広告・宣伝を禁止する「タバコ規制枠組み条約」に違反するものであると指摘した。
同映画では、教室や職場での喫煙シーンも多く、主人公が肺結核の愛妻が寝ている布団のそばでタバコを吸うシーンも描かれている。日本禁煙学会は、
「夫婦の心理を描写するなら、他に方法があったはず」「未成年者の喫煙を促すことになる」「子どもたちへ与える影響を考えると無視できない」(MSN産経ニュースより)
などと批判のコメントを寄せた。
そして、それに対して愛煙家団体は、
「1950年のデータによると、男性の84.5%が喫煙しており、当時の状況を再現するには極めて一般的な描写」「日本国憲法第21条で、表現の自由が認められている」(スポニチアネックスより)
と反論することとなった。
ネット上でも波紋!「風立ちぬ」の評価は!?
さらには、この「風立ちぬ」論争は、ネットにも波及しているという。
ツイッターでは、脳科学者の茂木健一郎氏やジャーナリストの江川紹子氏が、日本禁煙学会の要望に対して、「批判する権利はない」「その批判はいかがなものか」などと見解を示している。その他にも、ネット上で多数の賛否両論の書き込みがなされている。
日本禁煙学会にも、苦情が寄せられており、「風立ちぬ」論争は、思いのほかの広がりをみせているようだ。果たして、宮崎アニメ「風立ちぬ」が子どもに与える影響は、親たちにはどんなふうに捉えられているのだろうか。
風立ちぬ
http://kazetachinu.jp/日本禁煙学会
http://www.nosmoke55.jp/