原発事故との関連性は不明
長野県松本市のNPO法人「日本チェルノブイリ連帯基金」と信州大医学部付属病院は原発事故後に県内へ避難した福島県の子どもを検診し、130人中10人で甲状腺機能に変化が認められたことが4日分かった。
健康状態に問題はなく原発事故との関連も不明で、長期にわたる経過観察の必要性があるとのこと。
甲状腺異常や甲状腺機能低下症はなし
検診は長野県茅野市に避難した生後6カ月~16歳の130人(男75人、女55人)を対象に行われ、問診や尿・血液検査を実施した。
10人の内訳は以下のようになっている。
甲状腺ホルモンが基準値以下1人▽甲状腺刺激ホルモンが基準値以上7人▽甲状腺組織が壊れたことなどを示すたんぱく質「サイログロブリン」の血中濃度が基準値以上2人
甲状腺異常や甲状腺機能低下症はみられなかった。
甲状腺は身体の発育に関連する器官で、甲状腺ホルモン分泌にヨウ素が使われるため、子どもは大人より放射性ヨウ素を蓄積しやすいとされている。
日本チェルノブイリ連帯基金-
http://jcf.ne.jp/