感覚的に使い方をマスターする子ども
高等教育機関での学習支援ツールとしてiPadの利用が増加しているが、神奈川県横浜市にある岩谷学園付属エクレス幼稚園では園児の情報教育用にiPad2を導入した。
わらべ歌から情報教育まで様々な方法で子どもの感性を育て、個性を伸ばす教育を目指すエクレス幼稚園では、園児一人ひとりがiPadを手にできるよう、パソコンを処分してiPadへ切り替えた。
新しいものが大好きで好奇心の強い子どもたちは、直感的に使えるiPadの操作を感覚的に覚えていく。人がやっているのを実際に自分で操作できるのが嬉しいのだ。
かなトレースやカメラ機能を使った教育
園では無料アプリケーション『かなトレース』を利用してひらがな・カタカナの書き取りを学んでいる。先生が使い方を教えるより先に、園児たちは直感的にひらがな・カタカナ切り替え機能を使いこなしたりもする。
カメラ機能で植物や友達などを撮って教室で見せ合うこともする。iPadはパソコンと違い、持ち運べる利点を最大に活かすことができる。撮影した写真や授業中に描いた絵などをメール送信機能を使って、幼稚園から家庭に送信することも検討されている。作品などをタイムリーに家庭に届けることで、家での親子のコミュニケーションを促進する手段にもなる。
小さなうちから過剰な情報教育はいかがなものか、という考え方もあるが、園ではiPadを使いこなすことが目的ではなく、その先にある園児たちの成長のために何ができるかを考えることが大切だという。子どもたちは自分で操作することで、受け身の学習ではなく自発的に行動し触れて動かす楽しさを見つけ出している。
岩谷学園付属エクレス幼稚園-
http://www.exres.ed.jp/