働く時間は短くなったけれど。
育児・介護休業法改正により、2010年6月から企業は短時間勤務制度を義務付けられた。導入された新しい制度には、当然多々の課題が浮き上がっている。中日新聞によると、短時間勤務制度を利用するのは女性が多く、キャリアアップはあきらめざるを得ない人が多い。
アンケートによると、短時間勤務制度を利用していて、不満なことは「勤務時間は短期になっても仕事内容や量が変わらない」ということが一位になった。続いては「残業をしたくてもできない」のが二位。三位は「決めた時間に実際には帰れない」ということだった。
子どもとの時間と仕事の時間。揺れる母親。
東京海上日動火災保険本店では、妊娠や子育てと仕事が両立できるようにと、短時間勤務制度を積極的に取り入れている。年に一回は、短時間勤務制度を利用している女性のために「カンガルー会」も開いている。
カンガルー会では、勤務時間外にある勉強会を録画してきてもらうことや、勤務終了後の仕事の引継ぎなどのアドバイスをお互いに出し合っている。ただ、男性には利用者がおらず、まだまだ女性には仕事と育児の二束のわらじを強制させている状況は改善されにくいらしい。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2011112502000047.html