学習指導要領により授業数増加
新しい学習指導要領により、2009年から段階的に授業時間が増やされている。塾通いが当たり前な最近の子どもにとって週に1~2時間授業時間が増えるのは大きな負担になる。
ベネッセコーポレーションの調査によると、土曜日の授業開始に賛成・容認の保護者の合計は65%であった。これに対し、横浜市教育委員会が行った調査によると教員に同じ質問をしたところ、「実施しないほうがよい」が70.5%となった。
実施回数も保護者側は月2回以上実施を半数近くが望んでいるが、教員側で月2回以上実施したほうが良いと答えたのは10人に1人に過ぎない。なぜ現場は土曜日授業に消極的なのか。
親が思うより授業の負担は大きい
土曜授業を実施しないほうがよい理由を教員に聞いたところ、「子どもや教員にとって負担になるから」が66%であった。授業の質の向上が求められる中、準備には見た目以上に負担が多いそうだ。
一方土曜授業を実施しないほうが良いと答えた保護者のうち、28%が塾や習い事に行けなくなるからと答えている。今の子供達は土曜の半日授業を知らない世代だ。土曜は半日で終わるからこそ違った気分で授業に取り組んだものだが、今の子どもは学校がない日も習い事などで忙しい。
一部自治体は土曜授業を認める動きも出てきている。平日の負担を軽減するのが目的だが、簡単にはいかないようだ。授業時間が増えなくても結局子どもにかかる負担はあまり変わらない。
ベネッセ教育情報サイト-
http://benesse.jp/blog/20111124/p3.html