公費助成は自治体によってまちまち
国内初の乳幼児ロタウイルス胃腸炎予防ワクチン「ロタリックス内用液」が21日新発売になった。メーカーの希望納入価格は1回あたり1万円だが、接種費用は医療機関がそれぞれに設定することになっている。
公的助成に関しては、栃木県大田原市と北海道の幌加内町が公的助成を行うことを発表しており、栃木県日光市では前向きに検討されている。高額なワクチンなので、全国の自治体は積極的に公的助成を検討して欲しい。
24週までに経口で2回接種
ロタウイルス胃腸炎は感染性の胃腸炎で、毎年冬から早春にかけて流行する。乳幼児では生後3ヶ月以降の初期感染時に重症化しやすいとされ、激しい嘔吐や下痢を繰り返し、脳炎や脳症になると後遺症が残ることもある。
ロタリックスは生後24週(6ヶ月)までに2回経口接種することで胃腸炎に予防効果を発揮する。国内の臨床試験では重症のロタウイルス胃腸炎の予防率は92%であった。
ロタウイルスは感染すると十分に水分補給が出来ず、脱水状態になる危険性もある。毎年感染した乳幼児が多く入院しており、最悪の場合命を奪うことすらある感染症だ。母親からの免疫が切れる6ヶ月までにワクチンを接種して予防してあげたい疾患のひとつだ。
第一三共株式会社-
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/004221.htmlGSKロタウイルスワクチンとは-
http://lovesbaby.jp/rvge/ichoen.html