1キロ当たり最大30ベクレル検出
株式会社明治は6日、乳幼児向け粉ミルク「明治ステップ」から微量の放射性物質が検出されたと発表した。
放射性物質が検出されたのは、「明治ステップ」850g缶のうち、賞味期限が2012年10月4日、10月21日、10月22日、10月24日で春日部市の工場で製造されたものとなっている。いずれも検出されたのは放射性セシウム134と137で、合計値は22から31Bq/kgと、「食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定規制値」である200Bq/kgを下回ってはいた。
しかし明治は粉ミルクは乳幼児が飲用するものであることから健康に配慮して、検出日を含む2012年10月の賞味期限の商品の交換希望に応じるという。
なぜ「ステップ」だけ?
明治では「明治ステップ」以外にも「明治ほほえみ」・「明治ミルフィー」を製造販売しているが、同様の工程で製造しているにもかかわらず放射性セシウムが検出されたのは「明治ステップ」だけであったという。
明治は「明治ステップ」・「明治ほほえみ」については今後すべての製造日の製品で放射性物質の検査を行い、その結果を順次当社ホームページで掲載していく。
粉ミルクの製造過程はどのメーカーも基本的には同じだという。業界関係者からは製造時に大気中から放射性物質が混入するとは想定外だったとの声が上がっている。「森永乳業」「雪印メグミルク」「和光堂」でも製品のサンプル調査を実施し、今のところセシウムは検出されていないという。
株式会社明治-
http://www.meiji.co.jp/notice/2011/detail/20111206.html