特徴打ち出し集客
景気悪化の影響で共働きをする家庭が増加している。これと共に、小学校が終わった後や休暇中に子ども達を預かる「学童保育」のニーズが増している。
民間の学習塾や鉄道会社などが、立地条件の良さや教育環境、長時間できめ細かいサービスなど公的な学童保育ではカバーできない保育者のニーズに答えるなどして、集客を図っている。
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学習面もきめ細かく見てくれる
京王電鉄(東京都多摩市)の学童保育施設「京王ジュニアプラッツ」烏山教室(世田谷区)は千歳烏山駅から徒歩2分の好立地にある。平成19年から保育所運営を開始し、保護者らの要望を受け学童保育の運営も始めた。夜9時までの延長が可能で、宿題やドリルなど勉強の面倒も見てくれる。
大手学習塾の代々木ゼミナールグループでは保育と学習の機能を兼ね備えた学童保育施設「ピグマキッズ」を開設し、都内2ヵ所で運営している。保護者と塾側が面談して個別に学習プログラムを決めてサピックスが開発した教材で学習できるのが特徴。学校の教科以外の多様なメニューも用意されている。
このほか育関連サービスの学研ホールディングスや学習塾「明光義塾」などを運営する明光ネットワークジャパンも学童保育事業へ参入している。理科実験など独自の取り組みで将来の塾生の囲い込みも狙う。
潜在需要は50万人以上
全国学童保育連絡協議会によると、全国には2万以上の学童保育施設があり、82万人が利用している。大半が自治体や外部委託で運営されており、企業が解説している施設は少数派だ。公設施設は保育料は安いが、時間などの制限もある。協議会では潜在需要はまだあると見ており、増設が望まれる。
京王ジュニアプラッツ-
http://www.keiojuniorplats.net/SAPIX小学部-
http://www.sapientica.com/