センター試験自己採点結果を分析
河合塾が大学入試センター試験を受験した人の自己採点データ(センター・リサーチ)を元にセンター試験の概況と受験生の志望動向についてまとめ、発表した。
「センター・リサーチ」の参加者は421,298人で、センター試験受験者の約8割に上る。このうち、文系受験者は227,935人で昨年より減少しているが、理系受験者は193,363人で昨年より8,246人増であった。過去3年、理系受験者は増加傾向にある。
難関大学に対してやや弱気
受験生の志望動向は、国公立大学出願予定者は前年比101%で軒並みの水準となり安定した人気が伺える。
地域別に見ると、震災の影響で東北地区の大学は志望者の現象が見られる。北海道地区は他地区からの流入が多くなっている。旧帝大など難関10校では出願予定者数は前年比98%とやや減少傾向。
学校別では東大では文科類で減少、理科類で堅調な人気となっている。前年比の減少率が目立つのは東北大・福島大と、一橋大・阪大の社会化学科、経済・法学系統だ。
医療系も資格志向で人気が高まり、医学科は定員増加の影響もあって前年比112%と大きく増加している。
全体の傾向としては、昨年同様「文低理高」と「資格志向」となった。理系は前年比107%で、工学系での女子の受験者増が目立つ。文系では前年並みか減少がほとんどで、特に「法・政治」「経済・経営・商」の2系統では減少が目立つ。
受験生の手堅い将来志向が見える。未来の日本を背負って立つ若者たちには是非全力を尽くしてもらいたい。
河合塾
http://www.kawai-juku.ac.jp/news/shousai.php?uktk_no=000021729