地方から発信
全国の大学、福祉関係者の視察が絶えない福祉施設が釧路市にある。釧路市のNPO法人が運営する「
コミュニティーハウス冬月荘」は福祉を必要とする人たちが制度の枠を超えて集う場所となっている。NPO法人「
地域生活支援ネットワークサロン」が母体となっているが、同市内に新たな地域福祉の拠点を開設する。
雇用創出のモデル
「冬月荘」は国の緊急雇用創出事業のモデルとして全国から施設注目を集めており、新しい施設も利用者を限定しない「第二の冬月荘」を目指すとしている。2007年に開設した「冬月荘」は生活保護受給者らが暮らすほか、農園作業ボランティアなどのプログラムが用意され、高齢者、子育て中の母親らが各種の催し、勉強会などで利用している。
子育て中のママさんもいる
宿泊はできないが、冬月荘と同じく、高齢者らの集いの場となるほか、失業者や障害者、若者らの就労支援の場としての機能を強化し、農園で生産した野菜や加工品の販売、レストラン経営なども検討しているという。