トンデモ条例案でTwitter炎上
橋下大阪市長でおなじみの「大阪維新の会」こと大阪市会議員団が5月1日に発表した『家庭教育支援条例(案)』がTwitterを炎上させた。
というのも、この条例案に誤解を与えかねない文章が掲載されていたからだ。
『家庭教育支援条例(案)』とは
『家庭教育支援条例(案)』とは、
「親およびこれから親になる人への「学習の機会及び情報の提供等」の必要な施策を定めること」
「保育、家庭教育の観点から、発達障害、虐待等の予防・防止に向けた施策を定めること」
「その目的を達成するため、家庭教育支援推進計画を定めることだ。」
を目的として制定される条例だ。
しかし、この条例案の第4章(発達障害、虐待等の予防・防止)、第15条(発達障害、虐待等の予防・防止の基本)に、
「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因であると指摘され、また、それが虐待、非行、不登校、引きこもり等に深く関与していることに鑑み、その予防・防止をはかる」
という記載がされており、今回はこれに対して反発の声があがった。
誤解を招く表現に怒りの声
この条例案が発表された後、Twitterには、「乳幼児期の愛着形成の不足が発達障害を誘発する」という誤解について懸念するツイートであふれかえった。
(画像:Twitter乙武洋匡アカウントより)
これに対し、橋下氏は自身で弁明を行っており、それに対して『五体不満足』の著者として有名な乙武洋匡氏も、
「橋下さん、乙武です。いまのツイートで発達障害の原因が親の愛情不足によるものだとお考えになっているわけではないとわかり、ホッとしました。子どもが家庭において愛情豊かに育てられることが望ましいとの考えには同調しますが、発達障害は別物であること、議会にご指摘ください。」
とツイート。橋下氏は、
「市長と市議団は別個独立の意思決定機関とルール化していますが、市議団にはきっちりと伝えました。」
と返信した。
この条例案には、他にも誤解を招く点があると指摘されている。
誤解を与えるような表現は今後改訂されるだろうが、まず、どうしてこのような「たたき台」ができあがったのかという点に、人々の不安は残る。
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http://osakanet.web.fc2.com/kateikyoiku.html大阪維新の会 トンデモ条例案の黒幕
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