食べ物と間違える?誤飲から子どもを守ろう!
1回分の洗剤を水溶性フィルムに包んだ新しいタイプの「パック型洗剤」が国内でも販売され、それによる小児の誤飲事故が多発していることが問題になっている。
(画像は公益社団法人日本消費生活アドバーザー・コンサルト協会HPより)
公益社団法人日本消費生活アドバーザー・コンサルト協会では、「パック型洗剤」の件による事例を含めた、子どもの誤飲を防ぐための啓発誌『
子どもを守ろう~誤飲は防げる~を』発行し、注意を呼びかけている。
家庭に潜む乳幼児の「誤飲の危険」
医学博士の監修のもと、「6 か月過ぎの乳児は100%誤飲する」という認識や、家庭の中で誤飲の危険がある「ボタン電池」「スーパーボール」「除光液」「タバコ」「灯油」「漂白剤・洗剤」の例を紹介している。
また、食べ物そっくりな商品や、医薬品についての危険も紹介されている。
「パック型洗剤」については、2ページを使い、「
使い終わったらフタを閉めて、子どもの手の届く所に置かない」「
濡れた手で触らない」ことをわかりやすくイラスト入りで注意を呼びかけている。
万が一の時の対処法や緊急相談窓口を紹介!
さらに、万が一誤飲した場合の対処法と、公益財団法人日本中毒情報センターの相談窓口「中毒110番」の一般市民専用電話番号も記載されている。
暖かいタッチのイラストでまとめられたこの啓発誌は、ウェブサイトからダウンロードできるので、万が一の時のために手元にあると安心だ。
「パック型洗剤」の誤飲事故では、現在国内では幸いなことに入院加療事例にはなっていないとのこと。しかし、欧米では嘔吐、呼吸困難、意識障害などの症状で入院した事例が報告されているので、今後もその取り扱いには十分に注意していきたい。
公益社団法人日本消費生活アドバーザー・コンサルト協会/子どもの誤飲を防ぐために
http://www.nacs.or.jp/toku/toku_038.html公益財団法人日本中毒情報センター/パック型洗剤の小児の誤飲事故について
http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf