5年間で53件発生。悲しい死亡事故も
消費者庁は、車輪付ボードに操作棒が付属した乗り物「キックスケーター」での子どもの事故が相次いでいるとして、注意を呼びかけている。
(画像はニュースリリースより)
今年5月には、「キックスケーター」で遊んでいた児童が転倒し1ヶ月後に死亡するなど、同庁には10歳未満の子どもによる事故情報が寄せられている。事故件数は、2010年4月から2014年9月までの5年間で53件にものぼっている。全体の約7割は打撲などの軽傷だが、うち5件は死亡事故も含み、頭蓋内損傷の大けがを負っている。
道路では遊ばない、ヘルメット着用
負傷した部位は「首から上」が約6割で、事故は「道路」で約7割が起こり、うち10件はスピードの出やすい「坂道」で発生している。そして、その10件のうち半数は、入院治療が必要な大けがを負っている。
坂道ではスピードが出て、路面の段差でバランスを崩すなど転倒するケースが多く非常に危険だ。
同庁は保護者への注意として、次のことをあげている。
(1)子どもに正しい乗り方の練習をさせる
(2)道路では遊ばせない
(3)頭部保護のため、必ずヘルメットを着用させる
(4)頭部を打った場合、症状によりすぐに救急車を呼ぶ
子どもの命を守るため、家庭でルールを守り、正しい使用方法で遊ぶように見守ることが必要だ。
消費者庁ニュースリリース
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/