おままごとや「クッキングトイ」が売れ筋商品
女の子の遊びの定番と言えば、「おままごと」。このおままごとや、「クッキングトイ」と呼ばれる食べ物をつくるおもちゃが、最近、男の子にも人気だ。台所に立つ料理好きの父親が増え、男の子にも料理が楽しく映るのか、百貨店などでも売れ筋の商品となっている。
ままごとの道具は、ニンジンやスイカなど木製の野菜や果物の他、包丁、まな板など計約10点セットで3千~4千円ほど。3~5歳を中心に、男の子がねだって親や祖父母が買っていく。
祖父母は、「男なのにままごとをしたがる。父親が料理するからだろうか」と、戸惑いつつ購入。また、おままごと道具は、低年齢のうちから手先が使えるので、器用になると、男女関係なく購入する親もいる。
ままごとを含む木製玩具は売上好調
高島屋新宿店の昨年12月1~25日のおもちゃ全体の売り上げは、前年比マイナス5%だったが、ままごとを含む木製玩具はプラス4%だった。「男の子のままごと人気で押し上げている」と分析している。
玩具メーカー「タカラトミー」(東京都)は昨年4月、電子レンジでたいやきを作るクッキングトイ「親子のたいやきくん」(税込み3360円)を発売した。ホットケーキミックスと牛乳など身近な材料で、簡単にできることが特徴だ。売り上げの約3割を男の子が占める。
ポケットモンスターの形の人形焼きを作る「ポケモンやき屋さん」(税込み3780円)では、購入者の約半分が男の子だ。「子どもと遊んでいたはずの父親自身がハマることも多い」という。タカラトミーは「手軽に家族みんなで楽しめる料理を通じたコミュニケーションは、女の子だけのものではない」と話している。
タカラトミー