特定の児童の問題行動についてアンケート
海津市教委は12日、市内の小学校の一部教諭が、特定の児童の問題行動などについて、別の児童にアンケート調査を実施していたと発表した。
アンケートは、岐阜県海津市の市立小学校で昨年10月、学校側が特定の児童のイニシャルを挙げ「嫌なことを言われたり、されたことがありますか」などの内容で、同学年の子どもたちに実施された。
市教委の平野英生教育長は「非常に不適切な行為。児童と保護者に深くおわび申し上げます」と謝罪するとともに、校長や教頭ら3人に口頭注意した。
2人の教員らが抗議のために退職し発覚
この問題は、この学校に勤務していた2人の教員らが抗議のために12月で退職し、地域の教育事務所などに申し立てをしたため発覚。市教委は「(2人が)一連の問題について(学校などの対応に)不満があったと聞いた」と説明している。
市教委によると、アンケートは教務主任が作成。校長と教頭も目を通し、昨年10月21日、学年の全児童約70人に配り回収。この児童にも手渡したといい、児童は「何でこんなアンケートをするの」と悲しい様子だったという。調査結果は同日の学年集会で読み上げられ、児童はその後、約2週間にわたり不登校になったという。同小の校長は「児童や保護者の気持ちを考えず、つらい思いをさせて申し訳ない」とおわびした。
小学校と同校PTAはアンケート前日に、児童の一連の行動について保護者会を開催。その際、校長と教頭が作った案内文でも「2学期より転入してきた児童の問題行動について」と記載していた。
海津市ホームページ