広島の江田島で受け入れへ
広島県教育委員会は3月25日、東日本大震災で被災した小学校児童に対し、教職員も含めた学校単位での集団疎開を受け入れる「小学校まるごと集団疎開支援プロジェクト」を通じた支援を行うと発表した。
文部科学省は同日、居住施設としての受け入れ先に独立行政法人国立青少年教育振興機構が運営する国立江田島青少年交流の家(同県江田島市)として協力すると発表した。また、同県教委は29日、教育施設としての受け入れ先として江田島市の旧江田島市立宮ノ原小学校と決めたことを明らかにした。
教科書などは県が負担
同県教委が発表した資料によると、対象となるのは「学校施設に壊滅的な被害を受けた小学校1校程度」で、受入可能人数を160人程度としている。教科書や学用品などについては、広島県が負担するほかに広く県民や企業などから寄付を募るという。
校舎となる宮ノ原小学校はすでに閉校しているが、新耐震基準に適合しており、閉校後も適度な利用があり劣化が軽微で、補修工事も短期間で済むという。また、宿舎となる江田島青少年交流の家は、旧海軍兵学校の跡地にある海上自衛隊の施設からほど近く、海が望める風光明媚な場所で、さまざまな体験ができる施設だが、今回の受け入れで一般の予約を断る可能性もあるとしている。
広島県教育委員会 東北地方太平洋沖地震関連情報
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/kyouiku/hotline/touhokujishin.html文部科学省報道発表
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/03/1304279.htm国立江田島青少年交流の家
http://etajima.niye.go.jp/