不安な親たち
福島原発の問題がマスコミで連日大きく報じられているが、放射能の影響が大人より大きいといわれる乳幼児を抱える親たちの関心もより高いようだ。
東京でも、通常の放射線量より高い値が観測されたと報じられ、親たちの不安も高まったが、専門家などはすぐに健康問題につながるものではないとしており、冷静に対応しなければならないと思うものの、事故は現在進行形であり、やはり不安が払拭されるものでもないだろう。
専門チームがTwitterで情報提供
こうした中、東大病院放射線治療チームが3月15日からTwitterで今回の原発事故について医学的知識を提供している。Twitterのアカウント名はteam_nakagawaで、随時更新している。また、17日にはウェブサイトでこれまでの内容をPDFファイルにまとめている。この中から一部を引用してみる。
*妊婦の方へ
放射線は、妊娠後4ヶ月以内が最も胎児に影響を与えるといわれています。100mSv未満ならばその後の胎児には影響がでないことが示されています。妊婦に関する放射線防護についてのデータは、国際放射線防護委員会がまとめています。
* 乳幼児の被ばくに関して
甲状腺に関しては、内部被ばくによって、乳幼児に発がんが増えたというデータがあります。外部被ばくに関しては、特に大人との違いは見られません。チェルノブイリの原発事故で、唯一増えたがんは、小児の甲状腺がんでした。内部被曝については、小児に影響が出やすい可能性があります。チェルノブイリ事故とちがい、今回の原発事故に近い、スリーマイル島原発事故では、小児の発がんリスクの上昇は見られませんでした。
詳しくは以下のリンクから参照できる。また、Twitterでフォローすれば新しい情報を逐次知ることができる。
福島原発における放射線被ばくの解説-
-東京大学医学部付属病院放射線科放射線治療部門