ユニ・チャームが、紙おむつ使用者の実態を検証
ユニ・チャーム株式会社は今年の9月、同社生活科学研究グループにて、乳幼児の昼間の動作を計測し、その動きによる紙おむつのスキマ発生の実態を検証した。
そして今回、その結果の一部が報告された。
(この画像はニュースリリースより)
ママたちの要望に応えて、モレの原因を明らかに
検証のきっかけとなったのは、赤ちゃんのために、モレずに肌に優しい紙おむつを使いたいという、ママたちからの要望だった。
ユニ・チャームでは、過去10年間の研究と改良により、肌に優しい商品を開発し、満足度は年々向上してきた。しかしその反面、紙おむつのモレの原因が明らかにされていないという問題点もあった。
パンツタイプの紙おむつ使用時のモレについては、動き回ることで生じるスキマによるものと分かっていたが、特に、テープ使用時期におけるモレの原因がはっきりしていなかった。
そこで今回、ユニ・チャームの生活科学研究グループが、主にテープ時期における赤ちゃんの動きを計測、紙おむつのスキマについての検証をおこなった。
検証で判明したモレの原因
検証においては、日中の赤ちゃんの動きを30分間観察し、画像を見ながら足の動きを時系列で計測する「行動コーティングシステム」による分析がおこなわれた。その検証の結果分かったことは、以下の3点。
○赤ちゃんは、大人より約2倍以上活発に動く
○赤ちゃんが、活発に動くことで紙おむつズレが発生する
○赤ちゃんが、活発に動くことで紙おむつと体の間にスキマが発生する
(ニュースリリースより)
今回の検証において参考にされたのは、厚生労働省の年齢別1日歩数平均と、25~34歳の睡眠時間。これを参考に算出した大人の足の動きと赤ちゃんの足の動きを比較したところ、大人の足の動きに対して、赤ちゃんは約2倍以上活発に動いているということだった。
そして、その動きによって紙おむつにズレが発生、モレの原因となるスキマが生じることも明らかにされた。
ユニ・チャームが、今回の検証結果から考察したのは、赤ちゃんの体にフィットしたおむつ選びが重要だということ。同社では2013年より、体型にフィットした紙おむつ「ムーニーエアフィット」「ムーニーマン エアフィット」を順次発売しているが、今後もさらにママや赤ちゃんに役立つ紙おむつを提供していきたいとしている。
ユニ・チャーム株式会社によるニュースリリース
http://www.unicharm.co.jp/company/news/2013/