助産師グループによる活動から派生
神戸市北区にあるマナ助産院の助産師永原郁子さんが仲間と共に行っている「いのちの授業」が一冊の本になった。タイトルは「お母さんのための性といのちの子育読本」。必要不可欠ながら早期化の迫られる難しい性教育へやさしく対処してくれる。
永原さんは命に向き合う職業柄、県内外の子どもたちへ命の大切さを伝える「いのちの授業」を行って10年になる。全国から授業依頼があるが、遠方へは行けないため授業の内容を一冊の本にまとめた。
性を教えることは生きることを教えること
性経験の低年齢化や人工中絶、性感染症の広がりで子どもたちは命の重みを感じにくくなっていると永原さんは指摘する。自己肯定感をはぐくむことが、自他の性や命を大切にできるようになる基盤になるという。
子どもが異性と交際していることが分かったら何と言ってあげるとよいか、など具体的な対処法も記載されている。幼少期から小学校、中高校生まで成長段階別の性の伝えかたも説いてあり、家庭での性教育をするうえでの大切な点が学べる。
永原さんは
「あなたの命が大切というメッセージを子どもに伝えることが、遠回りでも性の問題解決の糸口になる」
と言う。本には育児全般への助言も書かれており、親にとっては必携の1冊になりそうだ。
情熱大陸「いのちの授業」-
http://www.mbs.jp/jounetsu/2008/06_08.shtmlお母さんのための性といのちの子育読本-
http://www.kyobunkwan.co.jp/xbook/archives/21683