DVDやPCの画面も悪影響の可能性
米国小児科学会(AAP)は10年以上に渡り行われた実験研究結果に基づき、
テレビに限らず一般にメディアは、バックグラウンドで流しているだけであっても、幼児用教材として意識的に使う場合であっても、「2歳未満の乳幼児にとって悪影響を持つ可能性があり、よい影響は報告されていない」
(WIRED記事より引用)
との報告を出した。
この報告はボストンで開催されたAAPの全国大会で10月18日に発表され、11月には『Pediatrics』(小児科学)誌に掲載される予定となっている。
TV視聴時間が長いほど言葉が遅れる
教育的なテレビ番組の使用と言葉の発達について調査した報告によると、テレビ視聴時間が増えるほど言葉の発達が遅れるという相関関係が確認されている。因果関係や長期的影響は不明としながらも、メディアに触れる時間の長い子どもは両親との会話時間が少なくなることの影響は大きいとみられている。
注意力についても、同様の相関がみられる。子どもが遊んでいるときにバックでメディアが流れていると、集中力が途切れるとの結果がある。遊びは子どもにとって想像力や創造力を身に付ける貴重な時間である。子どもには自分自身で遊ぶ時間が必要とのこと。
寝かしつけにテレビを見せることについては、かえって睡眠が妨げられたり不規則になる可能性がある。睡眠の質が悪いと、情緒や行動、学習の面で問題がでると考えられている。
iPadの影響については研究が始まったばかりで結論を出す段階にはないが、AAPで新しい報告書を書いたメンバーは教育目的の商品として売り出すのには懐疑的な考えを示している。
AAP報告 2歳以下の子どもへのメディアの影響-
http://www.aap.org/pressroom/mediaunder2.pdfWIRED.jp記事-
http://wired.jp/2011/10/24/%E4%B9%B3%E5%B9%BC%E5%85%90%E3%81%ABtv%E3%81%AF%E6%82%AA%E5%BD%B1%E9%9F%BF%EF%BC%9A%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E5%B0%8F%E5%85%90%E7%A7%91%E5%AD%A6%E4%BC%9A/