どんなインフルエンザにも効果あり
米テキサス大学サウスウェスタン医学センターがどんなタイプのインフルエンザにも効果のあるワクチンを作り上げた。これまでのワクチンとは異なり、ウイルスが変異しても効果が得られる。
実際に市場に流通するまでにはFDA(米食品医薬品局)の審査を通さねばならず、仮に世界で発売になっても日本では厚生労労相の独自の審査に非常に時間がかかるので、大量流通するまでにはまだまだ長い年月を要するものと予想される。
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これまでとは機序が全く異なるワクチン
既存のワクチンは流行しそうなインフルエンザのウイルス株を弱毒化したものをワクチンとして接種する。この方法だと、接種した以外のインフルエンザ株が流行した場合に罹患する可能性がある。
Beatrice Fontoura准教授率いるチームが開発したのは、細胞内のREDD-1という蛋白質の含有量が少ないと、細胞がものの数時間でインフルエンザウイルスに感染するということを利用し、細胞を感染から守ってくれるREDD-1を補強して人間が元から持ている免疫を強化する方法だ。
既存のワクチンは病気を引き起こすウイルスが弱くなっただけのものなので、接種により体調が悪くなるという副作用を引き起こす人もいた。新しい方法は自分が持っている免疫機能を高めるというものなので、副作用は考えにくい。
子どもや高齢者にとってとても有益な方法が開発された。早期の接種開始が強く望まれる。
GIZMODO(英文)-
http://us.gizmodo.com/5856999/scientist-create-the-definitive-flu-killer