イジメの温床にもなりかねる
米国ピュー・リサーチ・センターのインターネット&アメリカン・ライフ・プロジェクトの最新調査によると、実に10代の子どもの88%がSNSでのいじめを目撃していることが分かった。
アメリカの10代が最もよく利用するSNSはFacebookであるが、SNS内では育った環境や地域には関係なく意地悪で冷酷な行為が蔓延している。
別の人格が露呈するネット環境
10代のネット利用者は、多くがSNSでより良い友人関係が生まれたと回答している。専門家は10代の子どもにとってネットは刺激的な環境である一面、オンライン社会と現実社会を見る目が変わり、ネット上では別の人格が独り歩きする傾向もあると指摘する。
SNSではひとりに対する意見が集まりやすく、複数で同級生をいじめる発端になりやすい。オンラインでのいじめを目撃した10代のうち、2割は自身も加担したと答え、ローティーンの女児では3割が意地悪をされた経験があると答えた。
Facebookは年齢制限を設けているが、13歳に満たない子どもの利用を許す親もいる。いじめは年齢が低いほど残酷化しやすい傾向があるが、すべての子どもがSNSを利用できる人間的準備ができてはいない。Facebookは実名登録であり、利用者が自分に関する特定の写真やコメントを閲覧停止にできる機能にもかかわらずいじめはなくならない。
子どもは親の知らないところでネット世界に深入りしている。親は現実から目を背けず子どもを正しい方向へ導く努力を怠ってはならない。
Pew research Center's Internet & American(英文)-
http://pewinternet.org/Reports/2011/Teens-and-social-media.aspx