すべての都道府県で報告数増加
国立感染症研究所、感染症情報センターの報告によると、今シーズンのインフルエンザは昨年12月末より増加し続け、2012年第3週の定点当たり報告数は全集の約3倍となった。
全国の医療機関を訪れた患者数は約111万人で、5~9歳約31万人(27.9%)、10~14歳約20万人(18.0%)と子どもたちの間で広くインフルエンザが流行している傾向がある。今年のウイルス検出はAH3亜型(A香港型)が最も多く、次いでB型となっている。
地方性なく全国的な流行へ
都道府県別では福井県、高知県、三重県での定点あたりの報告数が多く、警報レベルも高い。「インフルエンザ流行レベルマップ」では、都道府県別また地域別に流行の状況を確認することができる。
厚生労働省によると、インフルエンザ等の影響で休校82校、学年閉鎖733校、学級閉鎖2,479校となり合計は3,294校で、前週の146校を大幅に上回った。
1月終盤から2月にかけて全国的に非常に寒い状況が続く。今年は6年ぶりの「寒冬」となる見込みで、加えて非常に乾燥した気候が続いている。インフルエンザウイルスにとっては良好な環境が揃う。乾燥や寒さによる喉の粘膜の荒れや免疫の低下を狙ってウイルスはやってくる。保温と保湿を心がけて厳しいシーズンを乗り切ってほしい。
国立感染症研究所
https://hasseidoko.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html