母親の心音や声を録音したものを聞かせた結果
3月9日付けのyahoo.comの記事は、未熟児で生まれた赤ちゃんに母親の心音や声を聞かせることで呼吸が停止したり、心拍数が異常におそくなったりするリスクが減ると報じた。未熟児の赤ちゃんは、十分に発達していない状態で産まれてくる。それゆえ、呼吸が20秒以上止まったり、心拍数が下がったりすることがよくあるという。
この研究は、ボストンのBWH病院の新生児集中治療室において、妊娠26週から32週の間に生まれた14人の未熟児の赤ちゃんを対象に行われた。一日に4回、集中治療室の中で母親の声や心音を聞かせた結果、他の病院の未熟児の赤ちゃんと比べて肺や心臓に問題がおきることが少なかったと発表した。
Photo:Mommy comforting Baby Katherine By jdsmith1021さらなる研究が必要
BWH病院でこの調査を行ったAmir Lahav氏は病院のニュースリリースで次のように述べている。
私たちの調査結果は母親の声や心音を録音したものを聞かせることで、未熟児の赤ちゃんを助けることができることを示している。
また今回の実験で未熟児の赤ちゃんの心臓や肺に起こりうる問題のリスクを減らすことがわかったものの、因果関係は証明できなかったという。Amir Lahav氏は今後さらなる研究が必要だと述べた。
Mother's Voice May Help Premature Babies Breathe Easier
http://news.yahoo.com/mothers-voice-may-help-premature-babies-breathe-easier-170405374.html