男子はスポーツ選手、女子はパン・ケーキ屋・お菓子屋
化学メーカーのクラレ(本社:東京都千代田区)が、この春小学校に入学する子どもとその親に、将来就きたい職業、就かせたい職業についてアンケートを行った結果を今月4日に公表した。子どもたちが夢見る職業の第1位は、男の子が「スポーツ選手」、女の子が「パン・ケーキ屋・お菓子屋」で、親が子どもに就かせたい職業の第1位は、男の子が「公務員」、女の子は「看護師」という結果が得られた。
今回のアンケートは、同社が製造する人工皮革「クラリーノ」を用いたランドセルの購入者を対象に行ったアンケートで、有効回答はがき(2012年1月31日時点)の中から4000通を無作為抽出し、子ども4000人(男女各2000人)、その親4000人の回答内容を集計した。
将来就きたい職業「男の子編」では14年連続で「スポーツ選手」が1位に輝いたほか、2位に「警察官」、3位が「運転士・運転手」と続き、はやぶさの影響もあってか、「宇宙飛行士」が過去最高の12位にランクインした。
また、将来就きたい職業「女の子編」では男の子編と同様、14年連続で「パン・ケーキ屋・お菓子屋」が1位となり、「芸能人・タレント・歌手」が2位に上昇した。同社では国民的アイドルグループ「AKB48」の人気と関係しているでは?と分析している。
公務員、看護師が不動の人気
一方、親が子どもに就かせたい職業「男の子の親編」では、1位が「公務員」、2位が「スポーツ選手」、3位が「医師」となっており、21年連続で同様の結果を得た。
加えて、親が子どもに就かせたい職業「女の子の親編」では、根強い人気を誇る「看護師」が1位となり、続いて「公務員」「薬剤師」が上位にランクインした。今年は「医療関係」(レントゲン技師、助産師、歯科衛生士など)が7位に入ったことから、医療・病院関連の職業に対して注目度が高いことが分かった。
また、今回のアンケートでは、アンケート開始以来初めて、今春、小学校を卒業する6年生にも同様のアンケートを行った。男の子の場合、1位は新1年生と同じだったが、2位以降は「学者・大学教授・科学者」「IT関係」が上位にランクインするなど、身近な体験をもとに将来の職業を考えている様子が判明した。
株式会社クラレ
http://www.kuraray.co.jp/enquete/occupation/2012/