髪のないバービー人形
世界中の女の子から愛されているバービー人形。長いブロンドの髪を、いつも可愛らしく、とくにはクールになびかせている。
(画像:
Bald Barbie By By jjcobwebb)
しかし今回、がんなど病気が原因で髪がなくなってしまった子供たちのために、「髪のないバービー人形」が製造されることになった。
Facebookでの活動が、企業を動かした
事の発端は、「Facebook」上での活動。
化学療法などで子供が髪を失ってしまった親たちなどが、「髪のない美しいバービーを製造してもらえるかやってみよう!」グループを立ち上げた。
そして、その運動の成果として、今年3月にバービー人形を製造販売の米国マテル社が、
「髪のない “バービーのお友達” をアメリカ・カナダの小児病院や小児がんの治療を実施している病院に配布する」
ことを発表したのだ。
このバービーは限定生産され、特定の病院に配布されるとのことで、市場には出回らないが、同グループは店頭でも購入できるようにしてほしいと交渉しているという。
広がる「髪のない人形運動」
実は、この運動はバービー製造販売のマテル社に先駆けて、競合のMGAエンターテイメント社も動かしていた。
(画像:
NEW BRATZ TRUE HOPE DOLLS! By Lost4WoRdZ)
同社は、髪のない人形のシリーズを『True Hope』と名付け、その発売を決定。True Hope人形は、1体売れるにつき1ドルが、がんの研究機関に寄付されるという。
さらには、髪を失った男の子たちのための「髪のないG.I.ジョー運動」も発足しているようだ。
こうした人形が市場に出回ることで、髪を失ってしまった人たちに対する偏見が無くなり、ひとつの多様性として受け止められる世の中づくりが進めば、すばらしいことではないだろうか。
日本でも、「髪のないリカちゃん人形」などが発売される日も近いのかもしれない。
A Bald Barbie to Comfort Kids with Cancer
http://www.good.is/post/a-bald-barbie-to-comfort-kids-with-cancer/