韓国4年連続最下位
韓国方定煥財団のと延世大学社会発展研究所が発表した資料によると、韓国の子どもたちの幸福指数は経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち最も低いことが分かった。
韓国は、これで4年連続で最下位をキープしていることになる。
一方で、物質的な幸福感は高く、矛盾した結果となった。
「教育熱心すぎる」韓国
それでは、いったいどうしてこのような結果が起きるのだろうか。
一言でいうと、「教育熱心すぎる」のが理由かもしれない。
韓国は儒教の国で、教育を最高の美徳としている。
親を主導に、みんなとても教育熱心で、子どもの教育にお金を使いすぎて苦しい老後を送る人が社会問題となっているほどだ。
このように、親たちは子どもたちにたっぷりお金をかけて教育を施す。
それを韓国の子どもたちも理解しているからこそ、「どの国よりも“物質的”には豊かな暮らしをしている」とは考えるのだろう。
しかし、生活の主となる学校で暴力や厳しい競争を経験し、家出や自殺者も多いのが現状だ。
「教育熱心すぎる」ことが弊害を生み、子どもたちの主観的な幸福度を奪ってしまっているのだろう。
物質的と心の幸福感のバランスを
家庭学習研究者によると、一昔以上前なら、子どもたちが自ら勉強する動機をもっていた。
たとえば、
「貧しさから抜け出すため」「社会に役立つ人間になるため」「病気の人を助けたい」
などだ。
しかし、物質的に恵まれている現代の子どもたちには、
「勉強はなぜしなければならないのか」
という疑問の対象になることが多いという。
こうした状況で、ただやみくもに「勉強しなさい」というのは、悪循環となる。
「なぜ勉強が必要なのか」という疑問に対して、親は子どもと一緒に考え、答えを導く手助けをしてあげる存在になる必要がある。
子どもが幸福を感じながら勉強を楽しんでするような答えがみつからなければ、子どもが自殺へ追いつめられるまで勉強をさせる必要があるのか、親自身が考え直す必要があるだろう。
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http://www.chosunonline.com/svc/auth/index_login.html?contid=2012050500384&code=news家庭学習研究社:勉強は自分のためにするもの
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