熱中症が引き起こす危険性
熱中症とは、暑い中で過ごすことにより、体温調整が効かなくなり、めまいやだるさを感じ、けいれんや意識障害にもつながる危険な症状のことである。ここ数年、熱中症の救急搬送人数も増えており、特に、高齢者や乳幼児の熱中症には気をつけなければならないという。
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母親の4割が熱中症の情報不足
マーケティングリサーチを行っている、「トレンド総研」の調べによると、乳幼児の母親たちの9割が熱中症に対して認知し、対策をしたいと考えているにも関わらず、情報が不十分と思っている母親が4割にものぼったという。
特に0歳~3歳の乳幼児は、発汗機能が発達しておらず、体温調節がうまく出来ないといわれている。暑さや寒さに対応できないことで、体調を崩すことも多いようだ。そのため、母親が日頃から熱中症対策を行い、乳幼児の発するわずかなサインにも注意をはらわなければならない。
赤ちゃんのサインとベビーカーでの熱中症対策
乳幼児は前にも述べたとおり、体温調節がうまくできないが、ある程度成長した子供や大人と違って、自分でそれをうまく伝えることができないのが普通である。小児科医の辻祐一郎先生は、母親が赤ちゃんの動きや、顔色、目の動きなどに気を配り、いつもと違う変化が見られたら、水分補給したり、体を拭いてあげたりしなければならないという。
その他にも辻先生は、外出前の水分補給や、ベビーカーによる熱中症対策などをあげている。
〈辻先生が語るベビーカー選びのポイント〉
・ハイシートのベビーカーを選ぶ(地面から受ける熱の軽減)
・風通しのよいベビーカーを選ぶ(シートの裏に通気口があるもの、クッションに通気性のいい素材を使っているもの、ベビーカーのシートが取りかえられるもの)
このような「ベビーカーによる熱中症対策」を実際にするという母親は、14%ほどしかいなかったようである。ベビーカー選びのポイントは、安全性や価格、耐久性や、軽さといったものでえらばれていたようだ。辻先生は、通気性のいいベビーカーを選ぶことも1つのポイントとして考慮するべきだという。
トレンド総研
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