ほとんどの年代で平均上回る
文部科学省が12月25日に発表した平成24年度の学校保健統計調査速報によると、北海道は他の地域と比べて肥満傾向にある児童の割合が高いということが分かった。
この調査は幼稚園から高校までの児童や生徒を対象に、発育及び健康状態を明らかにするもので、満5歳から17歳までの児童等の一部に対して行われたもの。
肥満傾向児の出現率に関する調査で北海道は、ほぼ全ての年代に全国の平均値を上回る出現率が確認されている。
特に男子の14歳では13.62%、女子の13歳では11.78%と都道府県別で最高となっており、同年代の平均値である男子8.43%、女子7.36%と比べても、肥満傾向にある児童の出現率が高いことが分かる。
東北でも同様の傾向
肥満傾向児とは、性別・年齢別・身長別標準体重を求め、肥満度が20%以上の者で、肥満度=[実測体重(㎏)―身長別標準体重(㎏)]/身長別標準体重(㎏)×100 (%)の式で求められる数値を基準にしている。
北海道では1万7100人の児童や生徒を対象に調査を行った。
太り気味の割合は12歳時に8人に1人の12.40%、道内の平均を全国平均と比較した場合、身長も全国より高い傾向にあるが、男子では2.4キロ、女子では0.8キロ重い結果となった。
同様に岩手、秋田、福島など東北の地域でも全国に比べ太り気味の児童の出現率が高い傾向にあり、冬場の運動不足など生活習慣の乱れが原因とみられている。
文部科学省│学校保健統計調査
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