仕事と家庭の両立に関するアンケート
主婦に特化した人材サービスを提供する株式会社ビースタイルが運営する「しゅふ活研究室」が、働く意欲のある主婦層を中心に仕事と家庭の両立についてアンケートを行った。
調査結果
Q1.あなたは現在、仕事と家庭の両立ができていると思いますか?
の質問に対しては半数が両立できていると答えたが、そのうち65.8%が不満を持っている。
Q2.安倍首相は4月、「5年後までに保育所を整え待機児童ゼロ」を掲げました。保育所が充足しさえすれば、仕事と家庭は両立できると思いますか?
との問いには、61.4%の主婦がそう思わないと回答。そう思うはわずか10.2%であった。
Q3.仕事と家庭を両立させる上で、必要だと思うことを当てはまるだけ教えてください
では、
1位 時間や日数など条件に合う仕事 86.0%
2位 上司や同僚など職場の理解 83.7%
3位 家族の理解や協力 82.0%
4位 保育所等子どもを預ける場所 72.2%
と、Q2の安倍首相が掲げた「待機児童ゼロ」では仕事と家庭を両立できないという働く母親の現実を裏付ける結果となった。
フリーコメントでのその他の意見
保育所だけでなく、病児保育や夜間・休日保育など様々なニーズに対応する施設が必要(栃木県・34歳)、企業の理解と職場の仲間のフォロー。ただし、本人も“子どもがいるから”を大義名分にしてはいけない(千葉県 44歳)、ワークシェアの拡充。フルタイムは無理だが週にスポットで短時間なら希望、という主婦はものすごく多いと思う(東京都 38歳)、保育園を充実させても小学校で辞める方々がいる。放課後を含めた子育て支援を(神奈川県・44歳)
となかなか現実にならない「働く女性のための子育て支援」について切実なコメントがあった。
女性が働きやすい未来づくりを
保育所の待機児童問題が注目される中、今回の調査では「保育所の充足」が一番に求められてる訳ではないことがわかった。「女性の活躍推進」を掲げる安倍政権がそれを実現するためには保育所の拡充だけでなく、女性が働きやすい社会づくりとして企業、家族、そして社会全体が理解し、協力し合う、ダイバーシティな雇用形態を確立することが求められているのではないだろうか。
プレスリリース 安倍政権への提言
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000003176.htmlしゅふ活研究室
http://www.b-style.net/research/2013/07/_86.html