再現テストでは、たった20分で鶏肉にくぼみが!
国民生活センターは、乳幼児が誤ってボタン電池を飲み込む事故が多発していると、注意を呼びかけている。
(画像はプレスリリースより)
ボタン電池の誤飲は、消化管に穴が開くほどの「化学やけど」の危険があるという。鶏肉を使用した「化学やけど」再現テストでは、ボタン電池を置いた部分に20分で電池の形のくぼみができるほどであった。
ボタン電池使用商品のテスト結果も発表
子どものボタン電池の誤飲事故は、医療機関に寄せられた報告によると、2010年12月から2014年3月末までに51件(疑いを含めると93件)も発生している。うち、50件は3歳以下、その中でも0~1歳児が38件と非常に多くなっている。
(画像はプレスリリースより)
同センターでは事故多発を受け、「家庭内でボタン電池が使用されている商品」29製品で、電池を入れる部分のふたの構造テストを行い、結果を発表した。
テストでは、12製品はドライバーなどの工具なしでふたが開いてしまい、4製品は30cmの高さからフローリング床へ落としただけで電池が飛び出すという結果に。
同センターは、業界団体に誤飲の危険のないような商品開発・消費者への注意喚起の徹底を求めるとともに、子どものいる家庭では、ボタン電池の使用や保管に注意し、万が一誤飲してしまった場合はすぐに病院で診察を受けるよう呼びかけている。
国民生活センタープレスリリース
http://www.kokusen.go.jp/