子ども支援を専門に国際NGOとして活動する公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、今年1月に、全国の大人を対象とする体罰等に関する意識・実態調査と、子どもたちを対象とする体罰等や子どもの権利に関する調査を実施し、結果を公表した。
(画像はプレスリリースより)
体罰を容認する大人は約4割へ
2017年7月の調査では、しつけのために子どもに体罰をすることを何らかの場面で容認すると答えた大人は56.7%だったが、今回の調査では41.3%が容認すると回答。前回の調査から15.4ポイント減少した。
体罰を容認する大人は性別では男性に多く、年代別では子どもの年齢が比較的高い子育て世代の40代~50代に体罰を容認する割合が相対的に高いことがわかった。
子どもに向けたアンケートでは、体罰等に相当する行為を容認する子どもが一定数おり、年齢が上がるにつれて容認度が高まるという結果に。約4割の子どもがこれまでになんらかの「体罰等を受けた経験がある」と回答した。
また、体罰を受けたことがないと答えた子どもは、体罰を受けたことがあると答えた子どもと比較すると、身近な大人に自分の意見を聴いてもらっていると思う傾向も窺えるという。
<調査概要>
Ⅰ.大人に対する調査
【調査方法】調査会社が提供する専用調査画面を用いたウェブアンケート
【調査の対象】全国、20歳以上の男女
【調査期間】
意識調査:1月15日(金)~ 1月19日(火)
実態調査:1月22日(金)~ 1月22日(金)
Ⅱ.子どもに対するアンケート
【調査対象】全国の小学校1年生(6歳)から17歳以下の子ども
【調査方法】インターネット上でのアンケートフォーム(Microsoft Forms)を用いたウェブアンケート
【調査期間】2月1日(月)~ 2月28日(日)
■報告書(全文)はこちら
https://www.savechildren.or.jp/