航空会社名と空軍名が女児の名前に
ボリビアの7.3キロメートル上空で、小さな命が誕生した。これを記念して航空会社の名前を赤ちゃんにつけた家族に対し、航空会社が無料航空券と奨学金をプレゼントしたことが明らかになった。
赤ちゃんの名前は、タミー・ファビオラちゃん。タン(TAM)航空とボリビア空軍(FAB)に由来して名づけられた。タミーちゃんは母親がボリビア国内のコチャバンバからラパスへ飛行中の2月14日に生を受けた。
タン航空の広報担当者によると、タミーちゃんは21歳になるまでの間、無料航空券が受けられる。またFABで学ぶ場合には奨学金も受けられるという。
今後タミーちゃんは生を受けた航空機内で洗礼を受ける。洗礼の際の代父(ゴッドファーザー)はFABの長官がつとめる予定。
運命の出産
2月14日のバレンタインデーの日、飛行機が間もなく着陸態勢に入ろうかという頃、タミーちゃんの母親のロルデス・マナミさんの悲鳴が機内に響いた。予定日までまだ二週間ほどあったが、突然の腹痛が襲ってきたのだ。ロルデスさんは客室乗務員と乗り合わせていた医師および看護師に付き添ってもらい、苦痛に耐えた。
パイロットはラパス空港の管制塔に連絡して速やかな着陸の許可を求めたが、機体が地面に接触するわずか数分前にタミーちゃんは産まれてしまった。
現在は母子ともに健康だそうだ。
(編集部 小川優子)
Baby born on plane getting free airfare