18日、世界保健機関(WHO)は、新型インフルエンザのウイルスを2010~11年の北半球のインフルエンザ流行期に備えたワクチンの原料となる「ワクチン株」に推奨することを決めた。同日、フクダ事務局長特別顧問(新型インフルエンザ担当)が発表。
新型が季節性インフルエンザと同等の扱いに
今季の季節性インフルエンザのワクチンはAソ連型、A香港型、B型の三つのタイプのウイルスを対象につくられており、来季はAソ連型を新型に置き換えることになる。
WHOはAソ連型について「来季は北半球で大きなリスクをもたらさない」と判断した。ワクチンについて新型が通常の季節性インフルエンザと同等の扱いを受けることに。そのため、来季からは1回の注射で新型、季節性の両方に対応できる。
今季は、乳幼児が新型、季節性の両方の免疫をつけるために必要な接種回数は4回。予防接種は、風邪による発熱など、体調が悪いときには接種することができないため、1シーズンに4回接種するのは、スケジュール的にも難しい面があった。これが、少なくなると子どもにも接種させやすくなる。
世界保健機関(WHO)