特定非営利活動法人「子どもの危険回避研究所」と、園児とママの情報誌「あんふぁん」が、「小学校入学直前:子どもの行動範囲における防犯に関する調査」を2010 年1 月20 日から25 日にかけて実施。小学校入学にあたって最も不安に感じていることは「防犯」(96.5%)ということが分かった。
半数は「防犯ブザーだけでは不十分」と回答
調査は、あんふぁん会員における年長児の母親(新小学1 年生の母親)395 人に対して実施。小学校入学時に最も不安に感じていることは「防犯」(96.5%)で、その一方で、いざというときに頼れる人が近所におらず、「子ども自身も自分で身を守る必要がある」と、97.2%の親が回答。ほぼ全員が「小学校入学時に防犯ブザーを持たせたい」と思いながら、半数は「防犯ブザーだけでは不十分」と感じている。
小学校入学にあたっての最大の不安は、「友人関係」「勉強」をおさえ、「防犯」がトップ。96.5%が不安視している。子どもの通学・通塾・遊び場所で、危険と感じる場所は平均2.3 箇所。子どもの行動範囲内でいざという時頼れる人はわずか2.1 人と97.2%が回答。
防犯について、「子どもも自己防衛の必要性あり」と感じ、入学時、防犯ブザー持たせたい親が97.7% だが、半数の親が防犯ブザーだけでは不十分と回答し、96.3%が「鳴らしても誰も助けてくれない」と不安に感じている。
親が求める理想の機能は、GPS
親が求める子どもの防犯上の理想は「繋がり」で、子どもが携行する防犯用品に対し、親が求める理想の機能は、親に居場所を知らせる機能=GPS がトップだった。
その他、小学校入学にあたり、様々な項目に関して不安に感じるかどうかを調査した結果、96.5%の親が「犯罪や事故に巻き込まれること」に対して不安を感じると回答。次いで、80.5%のが「友達とのかかわり方」、3 位は「勉強習慣のつけ方」で64.8%。対人関係や勉強はもちろんだが、小学校入学に伴って子どもの行動範囲が広がり、所在が掴みにくくなることが親にとって一番の心配であることが分かった。
「子どもの危険回避研究所」ママのための子育て情報サイト「あんふぁんぶる」