「ランドセルママ」を知っていますか
ある日、時速100キロのトラックが自転車に乗ったわが子へ激突。頚髄損傷により四肢が麻痺し、自分で呼吸することができない体になっってしまった。母は、子供のランドセルを代わりに背負い、一緒に小学校へ通う決心をした。
映画でもドラマでもない、実話である。なんとも切なくなる話ではあるが、運転者の過失による交通事故に巻き込まれるお子さんが、後を立たないのが現実だ。日常生活のすぐ隣りには、誰もが「そういう経験をしてしまう」可能性がごまんとあるのである。もしあなたが親の立場だったら、その時どうするだろうか。この「ママ」がどうしたか、どんな気持だったか、克明に綴ったケータイ小説「ランドセルママ」が、携帯書籍サイト「全力書店」などより2010年3月1日から無料で配信されている。
以下はそのあらすじである。
「4歳の男の子、翼(つばさ)君を乗せた自転車を時速100キロのトラックが襲った。その時から、翼君の母・涼子(りょうこ)さんの人生は激変した。翼君は、頚髄損傷により四肢が麻痺。自分で呼吸することができない体に。それから7年。翼君は小学校を皆勤賞で卒業し、中学生になる。その隣には、ランドセルを背負った涼子さんの笑顔。翼の笑顔をできるだけ見たい!その一心で、母・涼子さんは小学校の6年間をずっと、翼君のために自らランドセルを背負って一緒に学校へ登校し続けた」
確かにスタートは悲劇である。だがそれだけでは終わらない(終わらせられない)、確かなたくましさ、明るさを感じずにはいられないのだ。「ひとりでも多くの皆様に読んで頂きたい」という気持から無料で配信するそうである。是非、一読をお勧めしたい。
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