100人以上の待機児童がいる学校も
アメリカ・ニューヨークで、都市部に住む何百もの家族が、子供を地元の小学校に通わせるため、「待機リスト」に置かれたままだという。
この待機リストは、マンハッタンのアッパー・ウエストサイトとアッパー・イーストサイドの一部の学校で、今年はまたリストの数が増えたという。西78番街にある市立学校87では、130人の幼稚園児のためのスペースがあり、さらに110人の子供たちが待機している状態だ。また、セントラルパークをはさんで、公立学校290では、91人の子供たちが待機している。
都市にとどまる家族が増得たことが原因の1つ
ミシェル・ハンキンの娘は、オーストラリアのシドニーで生まれてすぐ、アッパー・イーストサイドへ引っ越したが、幼稚園登録が2月から始まった際、リストのトップだったが、後日、改めて電話で確認すると、待機リストの62番目だった。学校当局者は、待機リストに掲載されていても、大きく後ろにいくことはないと話したというが、ハンキンさんは「自分の無力さを痛感した」という。
公務員や親たちが語るには、一部の学校では、新しい建物が混在した状態であり、また郊外へ移るよりはむしろ都市にとどまることに決めている家族を、私立学校のほうに移動させることで、解決させようとしている。
通常、ほとんどが学校では、すでに兄弟がいれば優先されるが、定員以上の申込者の学校では、くじ引きになる。
ほかにも、アッパー・イーストサイドの公立学校183と6で50人以上、アッパー・ウェストサイドの公立学校199で47人が待機している。
マンハッタン以外にも広がる待機リスト増
また、待機リストの増加は、ニューヨークの裕福なエリアだけではない。ブルックリンやクィーンズでも、1つの学校につき50人前後の待機する児童がいる学校もある。多くは、都市に住み続けたちという願望とともに、私立学校に通う経済的理由が大きい。
もし、新たな学校を開校しないと、学校が深刻な過密状態になると親や学校が心配している。だが、教育部門では、地区の校舎が十分に活用されていない、入学者数は地元のスクールゾーンを変更することで均一にしなければならないと主張する。
(minastirith 執筆)
New York Students Put on Waiting Lists - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2010/03/24/nyregion/24waiting.html?src=me