「ペアレンツ・オブ・ザ・イヤー」の見出しが贈られたのは・・・
ある日のカナダ国内の新聞で、「ペアレンツ・オブ・ザ・イヤー」の見出しが躍った。この言葉が贈られた親の写真も合わせて公開されたが、そこに写っていたのは防犯カメラで撮影されたある家族の写真だった。
問題の写真はバンクーバー近郊のリッチモンド市にあるディスカウントショップの店舗出口付近で撮影された。幼児を連れてベビーカーを押す母親らしき女と、続いて店から出てくる父親らしき男が写っている。
カナダ連邦警察はこの男女を、80~100点のDVDやブルーレイ・ディスクを万引きしたとして、公開捜査に着手した。
万引き防止システムはどうなっているのか?
国民の声
警察の公開情報によると、男女は幼児を引き連れて店内をうろつき、好きなDVDやブルーレイ・ディスクを選ばせてベビーカーにどんどん入れていき、代金を支払わずに店を出たという。
警察は盗まれたディスク類が合計で3,000カナダドル(約25万円)相当であるとして、情報を一般に公開し、男女を特定する情報の提供を国民に呼びかけた。
これに対し、万引き防止ゲートやタグなどはなぜ働かなかったのか、インターネットのユーザから疑問の声も上がっているが、この点に対する警察のコメントは現時点では発表されていない。
国民の声の中には、万引きに同伴された子供の将来を案ずる声、3月3日に発生したこの事件の写真を22日になって公開した警察に対し冷ややかな態度を示す声などが見られた。子供たちのためにも、一刻も早い「バカ親」の特定が期待される。
(編集部 小川優子)
RCMP seek 'Parents of the year' after family steals from Future Shop