オバマ夫人が食品業界に品質向上を求める　米

ミシェル・オバマ米大統領夫人は16日、食料品製造会社協会（GMA）に属する300社以上の食品会社、飲料会社、その他の飲料品・食料品製造会社に対し、脂肪分、塩分、そして糖分が控えめで栄養価の高い食品をより早く製造・流通させるよう求めた。

オバマ夫人は演説の中で「あなた方には一刻も早く行動に移していただきたい。無駄にしている時間などないのです。今この瞬間に生まれている子ども達は、子どものうちから肥満になって、10年も経たないうちに高いコレステロール値、高血圧、それに2型糖尿病などの兆候を示し始めるかもしれないのです」と語った。

「ちょっと形を変えればいい、というものではありません。あなた方が供給している商品そのものも、商品情報も、それに食品市場についても、全てにおいて子どもの口に入るものだということを一から考え直してほしいのです」とオバマ夫人。

GMA取締役会の会長を務める、デルモンテ・フーズ株式会社の代表取締役社長兼会長であるリチャード・ウォルフォード氏は、「GMAおよび参画企業は、ミシェル・オバマ大統領夫人と目指すゴールを共にし、子どもの肥満問題の解決を目指す意向である」と声明文を発表した。

声明文でGMAは、オバマ夫人の「行動に移そう！」という呼びかけに積極的に答えていく方針を示している。また子どもの肥満問題解消のため、健康な食品の提供のみならず、
栄養に対する知識を深める、学校で体を動かす機会を増やすなどの具体的な活動を企業内外で支援していく方針も明示している。

最後にリチャード氏は声明の中で、今後もアメリカ人の健康を守るため、オバマ夫人を、オバマ大統領を、そして国を支援することを約束した。
（編集部　小川優子）


First Lady Asks Industry for Healthier Kids’ Food

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