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”危険な”状況の児童放置 職員の対応不備で賠償も 英

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”危険な”状況の児童放置 職員の対応不備で賠償も 英

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職員の対応に重大な不備
イギリスのウェールズにある州、ペンブルックシャーで、現在は9歳になる少年に関する相談への対応が不適切だったとして、少年の父親である男性が抗議を申し立てていた件に対し、ウェールズの公共サービス監察官が報告書を提出した。

相談内容は、少年が母親の元で生活していた当時、育児放棄(ネグレクト)による危険な状況での生活により、苦痛に耐えていた、というもの。

監察官は、迅速な対応を促されていた担当の州職員が、児童保護制度適用までと、養育命令を出すまでの過程に時間がかかりすぎていたとして、「重大な不備」があったことを認定した。

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不十分な調査
監察官の報告書によると、「虐待の容疑がかかっている親族の中に少年が放置されているのではないか、という緊急サービス部門からの照会に対し、適切に調査を行わなかった」「その数カ月後に問い合わせがあって初めて、少年の保護対策に乗り出した」のだという。

また、担当の社会福祉指導員らは、少年の母親の家系に関する認識がありながら、危険を認知して少年の安全を確保するように母親に指導するなどの対応を、初期評価の段階でとっていなかった。

監察官は報告書の中で、緊急サービス部門からの問い合わせが2005年の12月であることを考えると、児童保護制度を適用するまでの対応が遅すぎた」と結論付けている。

また、少年の通う学校からの問い合わせにも、対応をしたという記録は残されていなかった。さらに、近隣の住民からも、母親の飲酒や騒音、薬物使用の可能性などについて少年を案ずる声が寄せられていた。

これらの事実に基づき、監察官は「少年は州職員の対応が遅れた結果、苦痛を受けた」と認定した。

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ペンブルックシャーに賠償命令を検討
報告書の中で監察官は、少年に対する5,000ポンドの支払いと、父親に対する500ポンドの支払いを勧告している。父親に関しては、「抗議の申し立ての結果判明した不備と、抗議に要した時間および手間」に対する慰謝料なのだという。

少年は現在、長期にわたる養育を前提に里親の元で養育されており、元気に過ごしているという。
(編集部 小川優子)

外部リンク

Boy 'suffered' after Pembrokeshire council 'delay'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/wales/south_west/8618118.stm
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