Facebookで最も人気が高いアプリ
イギリスのガーディアン紙によると、イギリス在住の12歳の少年が「Facebook」のアプリゲーム『FarmVille』に約13万円をつぎ込んだという。
最近、日本では「mixi」にある農園バーチャルアプリ『サンシャイン牧場』の人気ぶりが話題になっている。『FarmVille』もほぼ同様に、自分のバーチャル牧場で農作物や動物などを育てながら経営するゲームだ。Facebook上で最も人気の高く、世界中にユーザーがいる。
少年が母親のクレジットカードを使って決済
ガーディアン紙の報道では、少年は自分の貯金288ポンド(約4万円)を使い、さらに母親のクレジットカードを使って625ポンド(約8万円)をつぎ込んでしまったとのこと。
少年の母親は「総額は905ポンド(約13万円)にものぼるが、クレジットカードはまだ請求され続けている。Facebookとゲームを作ったZynga社は、息子がこの家に住んでいるとの理由でお金を払い戻してくれない」とコメントしている。
一方、Facebook側は、息子のアカウントをログインできないようにして、さらにZynga社は、今後、コンピューターにパスワード保護をかけるように、とのアドバイスのみだという。母親は、FacebookとZynga社に対し、異なる名前で年少者が作成したアカウントの場合、クレジットカード利用には目を光らせるべきだと主張している。
基本、無料だが、有料でしか買えないアイテムも
『FarmVille』の利用は、基本は無料。しかし、牧場を経営していくうち、有料でしか買えないレアなアイテムが登場したり、農作物の収穫を早める肥料などが買えたりする。決済方法も簡単で、各種クレジットカードや「PayPal」などが使える。さらに、牧場仲間を増やしていくと、プレゼントを送りあうこともできて、レベルも上がって行く。
筆者もこのゲームを半年ほど利用している。正直、無料の範囲内で十分楽しめるので、13万円も使ってしまったのは理解しがたい。だが、自制心がきくおとなと違って、子どもはバーチャルの世界にハマってしまい、歯止めが利かない怖さは十分にあると思う。
【minastirith 執筆】
FarmVille user runs up £900 debt (guardian.co.uk)
http://www.guardian.co.uk/money/2010/apr/07/farmville-user-debt-facebook