校庭の表土除去に補助も
福島第一原発の事故の影響に関して福島県の学校の放射線量の上限を年20ミリシーベルトとしたことで保護者などから強い批判を受けていた文部科学省は5月27日、この暫定基準そのものや夏休み以降の見直しという方針は変更しないものの、年1ミリシーベルト以下という目標値を示し、低減策を実施する方針を示した。
高木大臣らが記者会見で明らかにしたもので、校庭の土を除去する工事について、毎時1マイクロシーベルト以上の学校を対象にその費用のほぼ全額を国の補助とすることにした。このため線量計を配布し、6月1日ごろから測定を実施、対象校を見極める意向だ。
すでに工事済みも対象に
ただ、すでに校庭の土の除去は各自治体などが独自に行っているところもあるが、これに関しても補助の対象となるようだ。なお、今回の措置について、財政的には第一次補正でやる考えを示している。
今回の文科省の対応について佐藤雄平福島県知事が、一定の評価をしていると報じられているようだ。その一方、独自の調査で毎時1マイクロシーベルト以上を計測している場所がある栃木県では、福島と同様の措置をとるよう求めているようだ。
福島県内における児童生徒等が学校等において受ける線量低減に向けた当面の対応について:文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1306598.htm同記者会見の動画
http://www.youtube.com/mextchannel#p/c/4F8BB27AAB054CF2/0/-DKwTk5-Ldk